最高の技術と最高の素材を生かし、袖を通しただけでもわかってもらえるニットウェアを追求した結果、私が表現したのは「引き算の美学」です。ニットの編み地の種類は無限大ですが、一番基本になるのは天竺編みです。一番シンプルな天竺編みが素材の良さを無駄にしない編み方だと気づきました。天竺編みのカーディガン。シャツ型ワンピースと、畦編みのベストとケープをデザインしました。女性の方々が、楽に長く着ていただけるデザインだと思います。
YOHEI TAKAHASHI
2007 年にロンドンのセントラル・セントマーチンズ美術大学 テキスタイル科ニット専攻を首席卒業。ジョン・ガリアーノのオファーを受け、パリにて、ジョン・ガリアーノとクリスチャン・ディオールの2 ブランドでニットウェアデザインを担当する。2009 年に日本へ帰国し、大手アパレルやデザイナーのもとでニットウェアデザイナーとして経験を積む。また、インポートブランドの代理店にて企画、バイイング、セールスなども経験したのち、2014 年からメンズニットウェアブランド、comm.arch とH. ROBINSON KNITTING をスタート。ニットウェアに特化することにより、まだ見いだされていないニットウェアの可能性を国内外に発信している。